M邸(大阪府)個人庭園
小島佐一作。枯れ庭でありながらも、流れに砂利がないのが大きな特徴。応接間前の窪みには、石橋や岬灯篭の存在から、かつてそこにあった池が干上がり、苔で覆われた枯池になったかのような物語を感じることもできる。砂利をあえて敷かず、枯山水の既成観念にこだわらなかった佐一の心意気を感じる。木立の幹越しに景を見入る表現も典型的な小島流であり、庭に実際以上の広がりを持たせ、自然の中にいるように感じることができる。
小島佐一作。枯れ庭でありながらも、流れに砂利がないのが大きな特徴。応接間前の窪みには、石橋や岬灯篭の存在から、かつてそこにあった池が干上がり、苔で覆われた枯池になったかのような物語を感じることもできる。砂利をあえて敷かず、枯山水の既成観念にこだわらなかった佐一の心意気を感じる。木立の幹越しに景を見入る表現も典型的な小島流であり、庭に実際以上の広がりを持たせ、自然の中にいるように感じることができる。